2016 HAIKU日本夏の句大賞 結果発表

HAIKU日本2016夏の句大賞 金賞

広島を語りし老いの夏手套

[ 千葉県浦安市 白井桃香 ]

(評)夏手套(なつしゅとう)は、女性の正装用。この句の場合は、黒のレースでしょう。71年前の広島。原爆で死亡した人の数は14万人に上ると言われています。両親や兄弟、友達が一緒に非業の死を遂げました。残された一人一人には、その後の哀しみの人生が待っていました。語り部のおばあちゃんでしょうか。生々しい体験を今、語られています。老夫人の哀しみが夏手套から透けて見えそうです。

銀賞

薫風やするりと抜けるシャツの中

[ 佐賀県佐賀市 佐々木元 ]

(評)夏の軽い装い。シャツと肌の間を、若葉の香りする風がすり抜けて行きました。こんな作者の感覚が新鮮です。句は一読明快。季節に返す呟きです。「シャツの中」の表現が若々しく、「薫風」を気持ち良く受け止めています。季節の挨拶として、俳人は十七文字の言葉で返します。格別な力が要る訳ではありません。感じたままを返せば良いのです。

銅賞

バス停の傾いて立つ炎暑かな

[ 神奈川県横浜市 熊倉恵 ]

(評)素直な写生の眼を働かしての秀作。作者が捕まえたイメージをしっかりと表現しています。太陽がぎらぎらと焼け付くような光を放ちます。燃え立つ陽炎の中、街角に見かけた光景は道路脇にポツンと傾いて立つバス停。田舎風な情趣もあって、懐かしい情景が思い出されます。バス停とは、暑さに滅入っている作者自身のことなのかも知れません。

鈴なりのトマトに児童数へ出す

[ 福井県福井市 山下博 ]

(評)何とも微笑ましい光景です。無邪気に燥いでいる子供たちを見事に捉えてくれました。「鈴なりのトマト」が明快で効果的です。畑を通りかかった児童たちの好奇心いっぱいの姿と、作者の優しい眼差しが伝わってきます。

日盛りや牛の一鳴きのびており

[ 徳島県徳島市 島村紅彩 ]

(評)穏やかな安堵の情景が広がります。「日盛り」は、太陽が最も強く照りつける午後。牛も木陰で、暑さを避けています。そして、静かです。 そんな時の「牛の一鳴き」でしょうか。何とも、のんびりとしたひと時です。放牧の牛でしょう。草原の緑と雲の白さまで見えてきます。牛の間延びした声に焦点を当てたところに、この句の成功があります。

爆心地オバマ氏の鶴降り立ちぬ

[ 宮崎県都城市 杉本雅洋 ]

(評)2016年5月27日、広島に4羽の鶴が舞い降りました。アメリカのオバマ大統領が折ったものです。平和記念公園には、いつでも何万もの折り鶴が手向けられており、様々な思いが込められています。この句は、この夏にしか詠めない時事俳句ですが、こうしたストレートな詠みぶりに好感が持てます。儚そうでありながら、断固とした存在感を持つ折り鶴。鶴が泣いているような哀しい一句です。

<秀逸句>

新聞に切り抜きの窓蝉しぐれ

[ 千葉県浦安市 安藤風子 ]

(評)簡潔で分かりやすい一句。さわやかな俳味のある作品です。「蝉しぐれ」との取り合わせも良く、省略の効いた二句一章句となっています。夏の日常のひとコマを鮮やかに切り取っています。誰にも覚えのあることを、さりげなく届けてくれて共感を呼びます。

河馬が口あけてゐる日や虹の橋

[ 東京都渋谷区 倉田有希 ]

(評)何ともユーモラスで、明快な作品です。動物園の景でしょう。「河馬」は草食性で温厚に見えますが、実は獰猛。時速40キロの俊足。あらゆる生き物の中から、「河馬」を選んだ作者。雨上がりの虹の中に見える「河馬」はやはり絵になります。「口あけてゐる」顔は、愛嬌があります。アニメのムーミンに似て、人を癒してくれる温かさをこの句から感じます。

蝉の音の三度かわりて山更ける

[ 東京都新宿区 貞住昌彦 ]

(評)蝉も色々いますが、今はクマゼミが日本中を席巻しているとの事。そう言えば、朝から騒々しく鳴いているのはクマゼミです。夏も晩夏ともなると、俗に言う秋蝉の声もちらほら。それらが相まって音が三回変わって夜も更けて来た。あるいは、季節が深まって来たのでしょうか。三度とは作者の感覚ですが、妙に納得できる程効いています。

喧嘩して仲直りしてソーダ水

[ 神奈川県横浜市 竹澤聡 ]

(評)対句的に「して」を重ねたのが、下句を一層引き立たせました。喧嘩、仲直り、ソーダ水と来れば、誰しも子供の頃を思い出すでしょう。喧嘩の中身が大したことではなかったんだと安心させ、その後の楽しい会話も浮かびます。季語「ソーダ水」が句を明るくし、優しさいっぱいの会心の作。

仁王門拝借白雨やり過ごす

[ 石川県金沢市 酒井和平 ]

(評)空が怪しくなって来たかと思うや否や、白雨はやってきます。夕立のことです。仁王門に駆け込む作者の慌てぶりが「拝借」によってユーモラスに表現されています。九音、八音と読むべき句跨りの一句。その場の情景が、よく出ています。

網を手に川を飛び越え夏休み

[ 長野県諏訪市 近藤久世 ]

(評)夏休みの子供の姿を客観的に捉えている構図が新鮮です。ジブリの世界から飛び出して来たような楽しい一句。昆虫採集の網か、魚を掬う網かと考えますが、その両方とした方が面白味が増しますね。「川を飛び越え」とあるので、小川でしょう。自然がいっぱいの、とにかく楽しい夏休みです。無邪気な子供達の声が空いっぱいに広がります。

赤富士や白き球児の列進む

[ 静岡県静岡市 松永信介 ]

(評)赤富士というと、葛飾北斎の版画が浮かびます。明け方に富士の山肌が、霧や雲によって赤く染まる現象。神秘的な美しさがあります。さしずめ、夏の甲子園の県大会かと想像します。これから試合に臨む球児の奥に、悠然と赤富士が構えています。大きな景を詠んだ作者の視点の鋭さが窺える一句。赤富士に向かって進む球児の列は、まさにドラマチックです。

有限が無限を思う夕涼み

[ 静岡県沼津市 福田信幸 ]

(評)夏の夕方ののんびりとしたひと時。静かに物想う贅沢な時間です。有限は自分の命、無限は宇宙でしょう。しかし、人の心は宇宙を越えると説いた偉人がいました。親の事、子の事、日常の些細な事に発し、その思いはどんどん膨らみ宇宙へと至ります。そんな夕暮れです。シリアスにもコミカルにも取れる一句。

賞状は正しく褪せて夏座敷

[ 静岡県富士市 城内幸江 ]

(評)開け放たれた座敷の広がりと通る風を感じさせてくれるのが夏座敷。額縁に収まった賞状の一枚一枚を丁寧に眺めていく。その家の主の履歴まで伝わって来ます。「賞状は正しく褪せて」いるのが分かります。去りし日を懐古する、凛々しい立ち姿の作者が見えます。

足るを知る葭簀の内の別世界

[ 愛知県名古屋市 岩田遊泉 ]

(評)葭簀はヨシの茎で編んだすだれ。上五の「足るを知る」がこの句の鍵を握っており、奥深い味わいがあります。また、「葭簀の内の別世界」がとても流麗で、心地よさを素直に伝えてくれます。太陽を遮断し、現実をも遮断した世界でしょうか。悠々自適の余生を楽しむ作者の生活ぶりが浮かびます。

夕立の切れ目が見えて嵐山

[ 三重県名張市 弁々 ]

(評)夕立は馬の背を分けるとも言われます。局地的な振り方をします。「切れ目が見えて」とは、言い得て妙。また「嵐山」の固有名詞が効いています。読み手を一気に、そこへ連れて行きます。雨に洗われ、より美しさを増した緑の嵐山が目に浮かびます。一句一章はこうあるべきという見本のような一句。

炎昼や畑の老人蒸発す

[ 滋賀県彦根市 馬場雄一郎 ]

(評)「炎昼」は、焼け付くような夏の昼です。昨今は、生き物に限らず、地上にある全てのものが干し上がってしまいそうな勢いです。事故も多発している中、単なる可笑しみの俳句だけでは済まされない危機感があります。畑で老人が熱中症で倒れているニュースが流れます。ブラックユーモアさえ感じさせる一句です。

仰ぐ他なし峰雲の大伽藍

[ 大阪府大阪市 小野田裕 ]

(評)峰雲は積乱雲。白く輝きそびえ立っています。そして大伽藍。作者の居る場所は、高野山が連想されます。あの地に立てば誰もが「仰ぐ他なし」の気分で、信仰をありがたく感じます。「峰雲」の力強さが、そう思う作者の姿を的確に映し出しています。おおらかな景が如実に描かれ、俳句の妙味たっぷり。

自販機の中の渋滞大西日

[ 大阪府大阪市 清島久門 ]

(評)高速道路のパーキングエリア。大西日は、日中よりも耐え難い暑さをもたらします。夕方のべたつくような日差しです。渋滞を抜け出し清涼飲料水で喉の渇きを癒そうとする作者。なんと、自販機の中まで、缶が混乱し渋滞です。「大西日」と「渋滞」というどちらにもある不快感と「自販機」という物体が、見事に一句の中で成立しています。

風涼し猫の陣取る一等地

[ 広島県東広島市 高原すみれ ]

(評)暑い夏に思いがけず覚える涼しさは、ほっとするひと時です。心地よい風が通り抜ける「一等地」に「猫の陣取る」場所があります。悠々と生きる猫を羨む作者の心がのぞきます。猫にはたっぷりの時間があります。人はそうはいきません。仕事に家事に趣味に追われています。この忙しさがあるから、生きていることを実感できるのですが・・・。作者の色んなつぶやきが聞こえそうです。

紙魚走る母の自筆のノートかな

[ 徳島県徳島市 粟飯原優子 ]

(評)紙魚(しみ)は、書籍や衣類など澱粉の付いたものは何でも食べる体調1センチ位の昆虫です。曝書や虫干しはこの虫の食害を防ぐものです。“誰々のノート”と言えば、その本人が書いたものだと分かります。それを敢えて「自筆」と書き入れたところに、作者の母への愛情が込められています。平和な日常が浮かびます。

発心は夾竹桃のさかりなり

[ 徳島県徳島市 石原緑子 ]

(評)「発心」は、物事を始めようと思い立つこと。「夾竹桃」は、強い日差しと青空がよく似合う花。終戦の日も同じような空。「夾竹桃」を見ると、あの日を思い出す人も多いそうです。「発心」と「夾竹桃」という二つの言葉ですが、この句に心打たれます。この花に強烈なイメージがあるからです。「夾竹桃」の含む毒素までが「さかりなり」と云う。

萍を分けゆく鳥の白き胸

[ 徳島県徳島市 笠松怜玉 ]

(評)萍で水面は緑いっぱい。池にも夏が訪れています。作者が見ているのは、小鷺でしょうか。萍を分け入って行きます。小鷺によって萍は形を変えます。緑と白のコントラストが美しく、印象的なシーンです。鷺は徳島県の鳥とされています。何かほっとするような作品です。

絵日傘に似合うスカート無地を穿く

[ 愛媛県松山市 宇都宮千瑞子 ]

(評)「絵日傘」に合わせて服装をコーディネートしている作者。やはり無難な無地のスカートを選びました。女性の心がよく表現されています。日常のちょっとした情景ですが、繊細な日本女性こその美しさがあります。

ランボオの永遠を見た夏の海

[ 熊本県阿蘇郡 興呂木和朗 ]

(評)ランボオはフランス象徴派の詩人。短い青春を燃え尽きるように生きた人。「酔いどれ船」は彼の生き方そのものを反映していると言われます。この句は、未完の散文詩集「イリュミナシオン」の一節がヒントになったのでしょう。「夏の海」が、若き天才詩人への哀惜の念を呼び起こしました。この句には、作者にしか分からない不思議さがあります。想像の世界が、妙に現実感を持って伝わってきます。

<佳作賞>

嗜みの壺に入りたる新茶かな

北海道留萌市 三泊みなと

熱煽り西瓜むしゃぶる五輪の夜

青森県八戸市 金田正太郎

ほの赤き蓮ひとひらの小舟浮く

岩手県北上市 五十嵐忠夫

向日葵や光背のごとく夕日受け

岩手県北上市 川村庸子

烏瓜花ぞわぞわと展きけり

岩手県盛岡市 森哲州

帰省子の土産にサプリ混じりをり

宮城県遠田郡 武田悟

蝉しぐれ老いて手間取る男坂

福島県郡山市 竜しぶき

蝉声も耳に入らぬ初ボート

茨城県筑西市 東周

青田風柴犬耳を立ててをり

茨城県常陸大宮市 細貝雅之

しばらくは体内を滝流れけり

群馬県伊勢崎市 川野忠夫

雨傘の梅雨もしたたる伊達男

埼玉県志木市 柳木枕

向日葵にお辞儀されけりリュック党

千葉県浦安市 安藤風子

憂きことも皺に折り込み生御霊

千葉県習志野市 清水なほみ

電動の介護の風呂や夏のれん

千葉県富津市 平野由紀子

みんみんの大音量や食ひ眠ぶる

千葉県船橋市 川崎登美子

筋書きのない日々重ね秋近し

東京都板橋区 湯浅美登利

万緑や地は何処より富士となる

東京都板橋区 渡邊大智

始業式無人の浜辺や蝉逝きぬ

東京都江戸川区 丸山恵美

箱庭の好きな男やつむじ三つ

東京都大田区 伊東由紀子

螢去りせせらぎもとに戻りたる

東京都大田区 細川てつや

したたかに戦後を生きて青田波

東京都大田区 松野壽美代

微睡みの我を呼ぶ鈴夏の夕

東京都北区 伊藤志保

明月院どの道ゆけど手毬花

東京都清瀬市 林優

青と白深く濃くなる夏の空

東京都小金井市 木村悠佑

小夜更けて音ばかりある兜虫

東京都国分寺市 小林雅野

子らと来て目深に仰ぐ日輪草

東京都新宿区 坂田紀梟

老いてなほ女子会と言ひ飲むビール

東京都新宿区 田中永

夕されば地より沸き立つ蝉時雨

東京都新宿区 難波美枝子

水鉄砲僕の心をうち抜いた

東京都新宿区 藤井柚楽

湖国いま水面を揺らす夏の月

東京都杉並区 伊藤さやか

童子らの寝むりし窓辺蝉時雨

東京都杉並区 門明美
※原本で蝉の漢字は旧字でしたが、ウェブで表示できないため蝉と表記しています。

朝顔のそこだけ色のある夜明け

東京都杉並区 藤川都

階段を子どもと昇る鯉のぼり

東京都調布市 島香充

外つ国の切手貼らるる夏見舞

東京都八王子市 村上ヤチ代

あちらにぽんこちらにぽんと蓮弾く

東京都文京区 遠藤玲奈

御祭禮太鼓囃子の音家路急ぐ

東京都武蔵野市 戸室太一

村じゅうに煮こぼれている蝉の声

神奈川県厚木市 北村純一
※原本で蝉の漢字は旧字でしたが、ウェブで表示できないため蝉と表記しています。

冷奴愛の証に薬味添え

神奈川県川崎市 石関恵子

夜店では昭和の人のしゃがれ声

神奈川県川崎市 伊東万吉

干からびた蝉の骸や夏が逝く

神奈川県座間市 川越海石

笑ってる入道雲の少年走る

神奈川県中郡 野谷真治

オトンとは二言三言の帰省かな

神奈川県横浜市 大野潤治

君を抱く隙間が寂し肉球涼し

神奈川県横浜市 角田青井

碁敵が声かけてくる端居かな

富山県高岡市 岡野満寿

梅雨明や駄菓子屋に猫もらわれ来

福井県敦賀市 岡本海月

句読点打てば風鈴鳴りにけり

山梨県中央市 甲田誠

雑巾の三葉虫や夏果てる

長野県長野市 齋藤俊幸

炎天やどこへゆきても逃げ場なし

静岡県掛川市 鈴木将宗

蝸牛螺旋の謎を生きている

静岡県沼津市 福田信幸

麻帽子坂道漫歩めがね橋

愛知県稲沢市 照三平六

フラスコにあらずこの街広島忌

愛知県高浜市 篠田篤

短夜や地球の裏のリオ近し

愛知県名古屋市 志村紀昭

吹き矢筒江戸へ担いで夏期講座

三重県松阪市 谷口雅春

鳥避けの糸光り合ふ青田風

滋賀県彦根市 馬場雄一郎

座布団も脱皮したがる暑さかな

京都府木津川市 初霜若葉

野茨を刈り残したり老農夫

京都府京都市 吉川与太郎

夏館やうやく人を入れにけり

大阪府和泉市 小野田裕

父はこの眼鏡の人よソーダ水

大阪府和泉市 清岡千恵子

前梅雨や君の電話の鳴らぬ夕

大阪府大阪市 丘野かなえ

打ち水をして恐ろしき話しをす

大阪府大阪市 清島久門

送り火に今はなきじい思い出す

大阪府高槻市 北岡未紀子

朝顔と私とどちらが朝早い

大阪府豊中市 吉田洋子

珊瑚礁太陽の光も亦涼し

大阪府箕面市 小笠原攝洲

夏休み子供がいない公園に

兵庫県明石市 前原貴之

ビール飲む喉を楽隊通りゆく

兵庫県神戸市 石原史子

車両故障葵の前で停まりけり

兵庫県神戸市 山分大史

眠り草眠るふりしてナイショ話

兵庫県西宮市 幸野蒲公英

噴水の一人芝居を見てひとり

兵庫県姫路市 佐藤日田路

肩車祭り囃子の後を追ふ

奈良県奈良市 堀ノ内和夫

熊蝉の声BGMに腕相撲

和歌山県御坊市 水村凜

草生やし待つ父母の夏が来た

山口県岩国市 村田赤根子

昼下がり初蚊帳の子は出て入る

山口県下松市 廣中健人

楊梅やしとどに落ちて染まる靴

徳島県吉野川市 四宮恭治

結願の寺土用芽で迎へらる

香川県高松市 尾妙子

道をしへ緩り緩りと冥途かな

香川県仲多度郡 佐藤浩章

丙申夏の話題は十代に

愛媛県西条市 渡辺国夫

枝の蜘蛛はらう手間かず父の影

愛媛県松山市 松本桃

一向に降らぬ夕立如露重し

福岡県北九州市 赤松桔梗

夕立や心踊るよはげしさに

福岡県中間市 石田彩風

流れ来る子等の寝息か合歓の風

佐賀県唐津市 浦田穂積

ゴミ袋すべての罪を入れて夏

佐賀県唐津市 古賀由美子

自転車を降りて入道雲を見る

熊本県阿蘇郡 興呂木和朗

帰る度母は梅干瓶に詰め

熊本県菊池郡 本田咲月

風鈴や爪切る時はみな孤独

大分県大分市 金澤諒和

※俳号で応募された方は、原則として俳号で掲載させて頂いております。

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